USMの第2の主人公ハウ君について
はじめに
お久しぶりです。ここ数ヶ月、構築記事以外で更新するネタと時間がなかなか確保できない日々が続いていました。
今回の記事では、ポケットモンスター・ウルトラサンムーン(通称「USM」)のストーリーを通じて惹かれた1人の少年について語りたいと思います。
すなわち…ハウ君である!!
ハウ君といえば、主に下記の4点のどれかをイメージする方が多いのではないでしょうか。
- 突発バトル、味方へのZ技(タッグバトル時)
- マラサダ少年
- 島キングを超える男
- 野獣先輩
どの印象が強いかについてフォロワーの皆様にアンケートを取ってみたところ、野獣先輩と回答した方が多かったので、まずは野獣先輩との類似性について扱いたいと思います。
ハウ君と野獣先輩
ハウ君と聞いてなぜ野獣先輩を想起する方が多いのだろうか?
こちらの比較画像をご覧いただきたい。
えぇ…このポーズはまさしく野獣先輩ですね…。余談ですが、これは彼の初登場シーンとなっています。初対面の段階で野獣先輩ポーズを見せつける男として、ハウ君はプレイヤーに野獣先輩のイメージを強く印象付けているわけです。
上記のポーズだけでも十分関連付けられますが、類似点はまだあります。
まだまだある気がしますが、この辺にしておきます。SM・USM通して終盤はハードなストーリーだったため、笑顔と野獣先輩ポーズを欠かさず披露してくれたハウ君を見ると実家のような安心感が湧きました。旅のお供に野獣先輩。これまでのポケモンシリーズでこれほど頼もしい存在がいただろうか。
マラサダ大好き少年
ハウ君の印象として次点に来るのが、マラサダ大好き少年です。寝ても覚めてもマラサダが大好きであることをアピールするため、ハウ君といえばマラサダを思い浮かべるプレイヤーも多いみたいです。マラサダのこちら↓
マラサダとは…? | Leonard's Japan | レナーズ マラサダ
特に(エーテル財団の誇る良心)ピッケさんからは、事あるごとにマラサダを貰っています。主人公が回復アイテムやタイプ・ヌルを渡されているのに対し、ハウ君は一貫してマラサダのみを受け取っています。
突発バトル・味方へのZ技
ハウ君と言えば、ストーリー中突然バトルを仕掛けて来たりタッグバトルで味方(=主人公)サイドに向かってZ技を撃ってきた印象をお持ちの方もいます。
ストーリー中の突発バトルに関しては過去作のライバルも似たり寄ったりな気もしますが、ハウ君はあらかじめ待ち伏せていることが少ないため不意を突かれるプレイヤーが多かったみたいです。
また味方へのZ技ですが、11歳の少年であればZ技の暴発の一つや二つくらいね…?アニポケサンムーン48話のお泊り会でカキがZ技ポーズ真似ゲームの際にククイ博士の家の中でぶっ放してますし、多少はね?
島キングを超える男
得票数のうち、最も少なかったのがこの項目です。ハウ君が島キングのハラさんを超えていく描写はストーリー上で度々示されていましたが、印象に残っているプレイヤーは少なめでした。野獣先輩やマラサダの方が分かりやすく、何よりもインパクトがあるので仕方ないと言えば仕方ないですが…。
島キングの孫としての立場
SM・USM共にハウ君は島巡りを行うわけですが、彼の父親は島キングの息子という立場に耐えきれずカントー地方に移住しています。
ハウ君にも、島キングの孫だから島巡りで成功して当然と周囲の目があったかもしれません。SM・USM作中において、島キングのハラさんはメレメレ島で一番の権力を持つお方です。その方の孫とあらば、比較対象のような目で見られることもあったはずです。そのような重圧の中、ポケモンと苦楽を共にし、有事の際にハラさんに頼られたり島巡りを成功させた点で島巡りを自身の成長の機会として活用できていたのかなと思います。
私自身、社会人として日々プレッシャーに襲われることが多いため、ハウ君みたいにプレッシャーとうまく向き合い、先に進めたらといつも考えています。
では、ハウ君は1人で島キングの孫という立場に向き合えたかというとそういうわけではないみたいです。アーカラ島の大試練直前では、島クイーンのライチさんに島キングの孫ではなくありのままのハウを肯定してもらっています。真っ直ぐな成長には、肯定して上げることが重要であることが伺えます。
グズマとの関係
島キングをハウ君を語るうえで欠かせないのが、スカル団ボスであるグズマとの関係です。グズマはSMではハラさんの元で再出発する描写がある一方で、USMではかつて島巡りに挑んだ先輩としてハウ君に助言するシーンがあります。
かつて島巡りに挑んで脱落した身として思うところがあったのでしょうか、面識はあるハウ君に遠回しに自分の道を行くよう助言しています。
その後、ネクロズマを巡る一件が解決したのち、ハウ君とのやり取りを経て成長の兆しを見せます。
ハウ君も単に慰めるのではなく新たな可能性を示している点で、実に微笑ましい兄妹弟子関係(?)と言えます。
余談ですが、SMではエーテルパラダイスで対峙するシーンが見られました。ルザミーネが呼び出したウツロイドをグラジオが、主人公がルザミーネを、そしてハウ君がグズマの相手をする場面です。このシーンはUSMではカットされています。
仮にUSMでこのようなシーンがあったら、悲運の対決になってましたが…(それはそれでまた見たい)。
次は、ハウ君の基本スタンスについて扱います。
楽しみ、敬意を払う姿勢
SM・USM本編をプレイされた方は既にご存知かと思いますが、ハウ君はとにかく明るく・真っ直ぐな笑顔で・楽しんで・敬意を払って勝負に臨む少年として描かれています。当初は楽しむことに重きを置いて回避していた節がありました。
ししかし、ひたすらに強さを追い求めるグラジオとの邂逅や主人公との切磋琢磨を経て、次第に楽しむだけでなく勝てば嬉しい・負ければ悔しいといった勝負に臨む者としてのメンタリティを身につけたように見えます。
上の画像と下の画像を見比べて頂けると分かるかと思いますが、目が違っています。前者は負けても楽しめればいいという若干逃げの姿勢が見受けられますが、後者は尊敬する相手に全力を出して勝ちに行く姿勢が表れています。
四天王との戦いを勝ち抜き、アローラの頂点で雌雄を決する点で、ハウ君はUSMにおける第2の主人公だったのではないかと思います。
終わりに
SM・USMを通じて私が推してきた少年、ハウ君について少しでも伝わったでしょうか?主人公やリーリエにスポットが当たる中で、ハウ君も同等以上に成長を遂げたキャラであることを認識していただければ私としてはこの上なく嬉しく思います。
USMでは、SM以上に濃密な成長物語に納得が加わって一層楽しむことが出来ました。私にとってハウ君は眩しく映ることが多いですが、今後も推していきたいと思います。私は24歳、社会人であるためハウ君との年はかなり離れてしまっています。しかしハウ君の一挙一動を見てると、ポケモン対戦に限らず、様々な場面で敬意を払い全力を出そうという気になります。
最後にUSMの制作に携われたゲーフリスタッフ一同への心よりの感謝をもって本記事を締めくくりたいと思います。次回作も楽しみにしています!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。質問・感想・意見等があれば、twitter @Onigohri_362 までオナシャス!