はじめに
この記事は前回の記事の続きとなります。
ムラっけの試行を稼ぐ方法
守る・身代わり
麻痺した相手や、低速ポケモンを相手にターンを稼ぐオーソドックスな方法。
不利対面で回避や防御、素早さを上げて勝ち筋を見出すこともできます(対戦相手のヘイトはかなり溜まります)。
後攻とんぼ返り・ボルトチェンジ
加速とは異なり、後攻とんボルで降臨させた場合でもムラっけが発動します。
ウォッシュロトムの場合、Sの個体値を25以下にして無振りクレセ(実数値105)抜かれ調整にすることがあります。
後投げ
混乱したポケモンや、氷技・低下力技・補助技等を読んで繰り出す方法。
リスクもありますが1回でも多くムラっけの試行を稼いだり、有利対面を作り出すなどのリターンと要相談。
釣り出し交換
相手の耐久ポケモン・鈍足ポケモンへの交換を読んでオニゴーリに交代。
こちらもムラっけの試行を稼いだり、有利対面を作るための選択肢に入ります。
脱出ボタン・バトンタッチ
リフレクター・光の壁を貼り、攻撃を受けて控えに戻り、オニゴーリを繰り出す方法。
耐久を補強すると同時に、繰り出した降に1回ムラっけを発動させることができます。
ピッキングジバコや挑発、壁に対応してない攻撃技に注意。
また、ビルドアップや鉄壁を積んでバトンすれば、ポイズンヒール同様、ターンの終わりにムラっけを発動させることができます。
ムラっけによる能力変化
part 1には載せきれなかったダメ計と、ムラっけで能力が上昇した場合の与ダメ・被ダメ等を紹介していきます。不足・間違いがあればご指摘いただけるとありがたいです。
防御
意地霊獣ランドロスとメガリザX、メガボーマンダのダメ計を追加。能力が上昇してない状態(実数値100)では脆いです。
B1段階上昇
防御が1段階上昇すれば、Bの実数値は1.5倍の150になり、意地メガガルーラの捨て身タックル(親:88~105ダメージ、子:43~52ダメージ)や意地鉢巻ガブリアスの逆鱗(135~160ダメージ)、意地メガボーマンダの捨て身タックル(127~150ダメージ)など、素の状態では確定1発で落とされる物理攻撃を耐えることができます。また、意地メガヘラクロスのロックブラストを身代わりが1発耐えます(本体に当たるのは3発。1発あたり34~42ダメージ)。
B2段階上昇
B実数値は2倍の200になり、A4振りファイアローのブレイブバードや、前述の意地ランドロスのとんぼ返りを身代わりが耐えることができます。また、B1段階上昇した時点で耐えられる攻撃のダメージをさらに軽減できます。
- 意地メガガルーラの捨て身(親:67~79ダメージ、子:33~39ダメージ)
- 意地鉢巻ガブリアスの逆鱗(102~121ダメージ)
- 意地メガボーマンダの捨て身タックル(96~114ダメージ)
- 意地メガヘラクロスのロックブラスト(1発あたり26~32ダメージ)
B4段階上昇
Bの実数値300相当。陽気ガブリアスの地震を身代わりが確定耐えできるようになります。また、意地メガクチートの叩き落とすを身代わりが耐えることがあります(42~50ダメージ。乱数1発:81.3%)。
特攻
C2段階上昇
C実数値が200となり、少し火力が出ます。
~C2↑フリーズドライ~
- H185D139穏やか化身ボルトロスをオボン込みで確定2発(116~138ダメージ)
- H4振りボルトロスを確定1発
- H185ファイアローを高乱数2発(92.6%:90~106ダメージ*1
- H183D128慎重ファイアローを確定3発(63~75ダメージ)
- H4振りメガガルーラを確定3発(67~79ダメージ)
~C2↑氷の息吹
C4段階上昇
ここまで上昇するとそこそこ火力が出ます。以下フリーズドライで計算。
- H185D139穏やか化身ボルトロスを中乱数1発(56.3%:170~204ダメージ)
- H252振り輝石ポリゴン2(実数値192)を確定3発(69~82ダメージ)
- H228D228振り穏やかクレッフィの身代わりを確定で破壊できる(40~48ダメージ)
- H4振りガルーラを確定2発(100~118ダメージ。55.2%~65.1%*3)
C6段階上昇
ここまで上昇するとかなりの火力になります。
特防
D+1
Dが1段階上昇すれば、実数値は111×1.5=166(端数は切り捨て)となり、以下に挙げる低下力特殊技を身代わりが確定で耐えることができます。
※C特化眼鏡ニンフィアのハイパーボイス(106~126ダメージ。59.8%~71.1%)
D+2
Dが2段階上昇すれば、実数値は222となり、さらに特殊耐久が増します。
- C特化眼鏡ニンフィアのハイパーボイスが79~94ダメージとなり、残飯込みで最高乱数を2連で引かない限り*52耐えできます。
- C特化サンダーのボルトチェンジを身代わりが確定耐え
- C特化ポリゴン2(実数値172)のトライアタックを身代わりが確定耐え
- C特化眼鏡ロトム(実数値258相当)のボルトチェンジで身代わりが確定破壊される
D+4
D実数値は333となり、特殊方面はかなり硬くなります。
素早さ
S1段階上昇
素早さが1段階上昇すれば実数値は1.5倍の217(小数点は切り捨て)となり、145族の最速メガジュカイン(実数値216)抜くことができます。
S2段階上昇
2段階上昇すれば実数値は290となり、あらゆるスカーフポケモン・1加速したポケモンを上から葬り去る最速スカーフゲッコウガ(実数値285)を抜くことができます。
フリーズドライを採用したオニゴーリ vs ノイクン
C100オニゴーリのフリーズドライは、H207D135スイクンに対して60~73ダメージ(28.9%~34.7%)で乱数3発(1.8%)。これを出発点にノイクン*8(技構成は守る(吠える)・身代わり(HP51)・瞑想・熱湯など)対面を見ていきます。
オニゴーリのフリーズドライ
フリーズドライはスイクンに対する有効打点ですが、スイクンに瞑想を積まれたり、オニゴーリの特攻が下がった場合は身代わりを壊せないことがあります。
オニゴーリの特攻ランクがスイクンの特防ランクを上回るか、同じ場合
オニゴーリの特攻ランクとスイクンの特防ランクが同じ場合は、フリーズドライのダメージ量は60~72で一定なので、身代わりを確定破壊できます。
オニゴーリの特攻ランクがスイクンの特防ランクを1下回る場合
オニゴーリの特攻ランクがスイクンの特防ランクを1下回る場合、スイクンの身代わりにフリドラを確定で耐えられるケースが出てきます。
~フリーズドライが確定2発=スイクンの身代わりが確実に1発耐える場合~
表の赤く塗りつぶした部分です。この段階ではフリドラのダメージ量は42~50となり、身代わりに1発確定耐えされます。
~フリーズドライが乱数1発=スイクンの身代わりを乱数で1発破壊できる場合~
オニゴーリの特攻ランクが+1以上であれば、特防ランクが1上回るスイクンの身代わりを乱数で破壊できます。
オニゴーリの特攻ランクがスイクンの特防ランクを2下回る場合
基本的にスイクンの身代わりはオニゴーリのフリドラを1発確定耐えします。
ただし、次のような場合は乱数1発で破壊されます。
今回はオニゴーリのC実数値100、スイクンのD実数値135で計算しましたが、これ以外のいいC調整・D調整を考える際の参考になれば幸いです。
オニゴーリ vs 麻痺したバシャーモ
この2点に焦点を当ててオニゴーリvs麻痺した加速(メガ)バシャーモ対面を見ていきます。
麻痺したポケモンのSが上昇した場合における、実数値の変動
加速やムラっけといった特性や、高速移動などの補助技によってSが1段階上昇すれば実数値は1.5倍、2段階上昇すれば2倍になります。
では、麻痺したポケモンのSが上昇した場合はどうなるのか?次の表をご覧ください。
結論から先に申し上げると、ランクが±0の倍率2/2に1/4(麻痺状態では素早さが4分の1になる)をかけて、その後はランクが1増えるごとに、分子に1を足していきます。
ランク+2で素早さはランク±0の1/2となり、ランク+6で素早さが麻痺状態になる前に戻ります。
具体例としては、以下に挙げる準速バシャーモ、S138メガバシャーモ(1加速で最速135族抜き)、準速メガバシャーモの麻痺下のS実数値をご覧ください。
※こちらは比較対象のオニゴーリの素早さとなります。1~2段階下降してしまった場合や、上昇しない場合は麻痺した(メガ)バシャーモに抜き去られることがあります。
準速バシャーモ
素早さが上昇してない段階での実数値は132。
次のような場合に、オニゴーリが麻痺した準速バシャーモに抜かれます。
- オニゴーリのSが1段階下降、準速バシャーモのSが4段階上昇した場合
- オニゴーリのSが2段階下降、準速バシャーモがSが3段階上昇した場合
- オニゴーリのSが3段階下降、準速バシャーモがSが2段階上昇した場合
S138メガバシャーモ
次のような場合に、オニゴーリが麻痺したS138メガバシャーモに抜かれます。
- オニゴーリのSが1段階下降、S138メガバシャーモのSが4段階上昇した場合
- オニゴーリのSが2段階下降、S138メガバシャーモのSが3段階上昇した場合
- オニゴーリのSが3段階下降、S138メガバシャーモがSが2段階上昇した場合
基本的には準速バシャーモの場合と同じです。
準速メガバシャーモ
次のような場合に、オニゴーリが麻痺した準速メガバシャーモに抜かれます。
- オニゴーリのSが±0で、準速メガバシャーモのSが6段階上昇した場合
- オニゴーリのSが1段階下降、準速メガバシャーモのSが4段階上昇した場合
- オニゴーリのSが2段階下降、準速メガバシャーモのSが2段階上昇した場合
- オニゴーリのSが3段階下降、準速バシャーモがSが2段階上昇した場合
まとめ
終わりに
当初は自分用のメモとして記録していたのが、かなり膨れ上がってしまいました。オニゴーリを使う側・対策する側にとって少しでもお役にたてれば幸いです。
大変長くなりましたが、ここまでお読みいただきどうもありがとうございました。
間違いの指摘や、質問・意見等がございましたら、twitter @Onigohri_362 までお願いします。