なぜノンケがホモビを観るのか
はじめに
ホモビはホモが観るもの。したがって、ホモビ鑑賞する者はホモである。このような認識をお持ちの方はいるだろうか。
もしこのような浅はかな認識をお持ちの方がいたら、悔い改めて、どうぞ。
世の中の男性が、ホモビ観賞するかどうかで、ノンケかホモかを区別できるわけがなかろう。ノンケ*1でありながらホモビ観賞する者は存在する。では、なぜなのか。
結論から申し上げると、彼らはホモビ観賞に関心を持っているからである。では、なぜ関心を抱くのか?本記事では、この点についてクローズアップしていく。
ネット上に流行るホモビネタ
TwitterなどのSNS、2chなどの匿名掲示板では、ネットスラングすなわちネット上で使われる俗語が存在する。
現代において、Twitterで釣りに気づくためには、コラ画像を判別する能力と、あるホモビデオ/Youtuber/弁護士/大学生/匿名掲示板のコピペ等にまつわる深い知識が必要な訳だけど、これかなりハードル高いし日本のネット文化は特殊化しすぎたと思う。
— たひてふ (@K_thtf__) 2017年1月28日
お気づきだろうか。あるホモビデオとあるが、これは真夏の夜の淫夢ならびにその関連作品(以下「淫夢」と表記)を指す。では、淫夢は何がきっかけで認知され、そして広まることになったか?
淫夢の歴史・沿革
きっかけは、プロ野球ドラフト1位指名を受けた経験のある元日本ハムファイターズの多田野数人選手(通称「TDN」)が出演し、立教大学野球部の監督がたまげたことによるものである。この辺の経緯はこちらの記事にも記載済みである。興味ある方は語録と併せてご覧になってどうぞ。
多田野数人選手のホモビ出演
事実は先程述べた通りであるが、ではなぜ彼がホモビ出演したことが衝撃的な出来事なのか?
それは一重にプロ野球選手というものが子供たちの憧れ・ヒーローであることに由来するものではないだろうか。
一昔前と比べてポイントは落ちたとはいえ、依然として男子小学生が憧れる職業にあり続けるプロ野球選手。そしてドラフト1位と言えば、球団が将来の中核選手への期待をかける立ち位置、全国の野球少年にとってはヒーローみたいな存在である。無論、ドラフト1位指名された選手が誰しも活躍するわけではないし、ドラフト下位指名の選手であれ大成する可能性*2を秘めている。いずれにせよ、ドラフト1位という大物ルーキーには大きな注目が集まる。
では、そのような期待と注目を一身に背負った大物ルーキーのホモビ出演が発覚したらどうなるか?汚い異常性癖のイメージが強いホモビにドラフト1位が結びついたら、子供たちの憧れのヒーロー像は大きく穢されることになるであろう。立教大の監督がたまげるのも無理もない。ただ、選手を守る気はなかったのか、この監督は(そこはシラ切ってでも守ったらどうだ)。
野獣先輩の発掘
立教大野球部の監督がたまげることによって、多田野選手のホモビ出演は裏付けられ、同時に注目を浴びることになり、彼の出演作である『真夏の夜の淫夢』は深く掘り下げられることになったのである。
そして作品の掘り下げ♂が進み、野獣先輩という大物が釣れたたのである。
余談であるが、この野獣先輩の喘ぎ声は実に甲高い。そのため、ホモビデオ本来のマーケティング対象であるガチホモへの評判は悪いらしい。ノンケにはウケる野獣先輩と言えど、本職(?)のホモからは忌避される存在と言えよう。
2017年2月22日追記
野獣先輩と114514、ファッ!?についての分かりやすい解説があったから見とけよ見とけよ〜
ホモビコンテンツに興味を持つノンケ
話を本題に戻す。ノンケがなぜホモビを観る理由の一つとして、ネットスラングの元ネタを辿ってたら淫夢本編や関連動画に行き着いてしまったといったことが考えられる。
その際に働く心理として、バンドワゴン効果が挙げられるのではなかろうか。
日本人に効果的な「バンドワゴン効果」とは?【心理学×コピーライティング】コピーライティングの達人 | こぴたつ
要は(ネット上で)みんながホモビ由来のネタを使ってるから、フォロワーが話題にしてるから自分も興味を持つといった流れである。先程挙げた記事中にもあるように、日本人は流行に流されやすいとされているため、ネット上で流行りのホモビネタを吸収してしまうのも無理はない。
様々なホモビコンテンツ
ホモビコンテンツといっても、様々な分類がある。主にニコニコ動画に上がっているものが多いと思われる。
- 語録紹介動画
⇒元ネタについては触れず、単純に語録だけ紹介 - MAD・コラ動画
⇒淫夢ネタを使いつつも、激しい行為シーンや猥褻表現が含まれる本編観賞は無理な方に向け。本編におけるホモビ男優の一挙手一投足を切り貼りしたコラ画像やや音声を使用したネタ動画が多くみられる。 - 淫夢本編(行為シーンカットver. )
⇒元ネタを知りたいが、行為シーンは観れない人向け - 淫夢本編(修正ありFull ver.)
⇒ノンケの癖に本編を通して観たい人向け。ただし、陰部や行為シーンなどはモザイクを入れてインパクトを抑え目にしている。 - 淫夢本編(無修正本編)
⇒この辺に来ると、かなり危ない。モザイクなしで淫夢本編をフルで観るノンケとか、本職のホモ予備軍だからな? - ◌カ◌ロ、その他
⇒…並みのノンケには無理
ファッションホモ
【ファッションホモ】実際はホモではなくノンケであるのに、ホモビデオネタを積極的、或いは執拗に使っていく者。特に淫夢語録は非常に汎用性が高いため、真夏の夜の淫夢すら知らない般人が使っていることも。例:(迫真)/(震え声)/(正論)/(小並感)/FF外から失礼するゾ〜/ファッ!?/等
— FF外bot (@FFgai_bot) 2017年2月1日
ここまで説明してきた「ノンケの癖にホモビを観るノンケ」はファッションホモと言い換えることができる。ファッションということは、本職のホモ(以下、便宜上「ゲイ」と表記)からすればいい印象は抱かれないであろう。では、どのような違いがあるのか?
ゲイとファッションホモの違い
本職のホモ、すなわちゲイとファッションホモの違いは何か。
私自身ゲイの知り合いはいないため、彼らの視点を取り入れることはできない。しかし、これまでtwitter上で見かけたファッションホモの特徴としては、以下の点が挙げられる。
男にケツを差し出すことはできない
おそらくこれがファッションホモ最大の特徴ではないかと思われる。いくらネット上でホモビ発祥のネタを弄ぼうとも、自分がケツを掘られる事態は避けたいのではないだろうか。もし例外がいる場合はご指摘いただきたい。
自らホモビ出演することはない
ホモビデオの作中人物やセリフをネタにしつつも、当人は出演する気は全くない点も挙げられる。前述の内容と被るが、いくら高給バイトと名高い(?)ホモビ出演といえど、自身がホモビデオに出て一挙手一投足がフリー素材になる危険を冒すとは到底考えにくい。
あらゆる場面でホモネタを想起するファッションホモ
心が汚れてるでは済まされないレベル pic.twitter.com/PQToNblmDv
— 恵方巻ッキー氏 (@magic_mackee) 2017年2月16日
ホモネタに染まりすぎるとどうなるか。少しでもホモネタを想起させるシーンや言動、風景を見ると脳内でホモネタに変換してしまうようになる。以下に具体例を挙げる
- 衝突、追突場面
⇒淫夢一章の冒頭では、サッカー部員が乗った車がヤクザの車に衝突するシーンがある。このシーンの影響が強すぎて、3次元でも2次元でも衝突・追突事故が起こるたびに黒塗りの高級車ネタが出てくる。また、これを専門に扱うbotも存在する。たまげたなぁ…! - 屋上、アイスティー、日光浴
⇒淫夢四章には、野獣先輩(作中では「田所浩二」と表記)が後輩を屋上での日光浴に誘い、アイスティーに睡眠薬を盛って(以下略)…というシーンがある。このシーンでは野獣先輩が仰向けになる絵面が大変汚いため、アニメ作品でも屋上で仰向けになるシーンが出るたびに、当該キャラが野獣先輩の候補者認定される始末である。個々の作品を挙げると信者に殺されるので、知りたい方は「野獣先輩 一致」でtwitter検索(画像がオススメ)して、どうぞ。 - 両腕を頭の後ろで組むポーズ
両腕を頭の後ろで組むポーズと聞いて、何を想起するだろうか。普通の人ならば、仰向けにリラックスしているとか、腹筋運動やスクワットしていると答えるであろう。淫夢厨の答えは…野獣先輩一択である。これだけならまだマシと言えるが、問題は先程の例と同様、無関係のキャラや人物までも野獣先輩認定してしまうことである。
以上の事をまとめると、次のようになる。
淫夢厨の特徴として、野獣先輩の語録、ポーズ、一挙手一投足、オーラ、霊圧、色彩を見た瞬間に野獣先輩を見出す人外の霊感が挙げられる。
— Dai@オシャボ厳選勢 (@Onigohri_362) 2017年2月16日
終わりに
ノンケであってもホモビ由来のネタを使ったり、ホモビ観賞する輩はネット上にたくさんいる。また全員ではないだろうが、彼らの中には危険人物もいる。ノンケの癖ホモビを観たり、関連語録を連発したり、あらゆる事象をホモネタに結び付ける以上、想像に難くない。ネット上であれリアルであれ、彼らとのコンタクトには細心の注意を払うべきであると思われる。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。質問・感想・意見等がございましたら、twitter @Onigohri_362 までオナシャス!
最近、新たなホモビホモビコンテンツとして中熟年ホモの音声を利用した「ケツデカピングー」がTLに流れてくるようになった。詳細はこちらをご覧になってどうぞ。
スーパーマリオだって、太ったじいさんが、甲高い越えだして「オッホ~」とか言って、人気出てるんだから、ケツデカピングーが人気出るのは何もおかしくないんだよなあ。
— 阿刀田阿子 (@atouda) 2017年2月6日
*1:同性愛者(ゲイ、レズビアン)や両性愛者(バイ)でない異性愛者
*2:今なお現役で活躍されてる日本球界のレジェンドことイチロー選手は、オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)4位指名だった。