【USM S9使用構築 最高最終2044&2036】強気のガルパンビートダウン
はじめに
シーズン9お疲れ様でした。TNハシビロコウ、TNにしなカヅキ で潜っていました。マッチングした皆様、対戦ありがとうございました!最高最終レートは、2044&2036です。
今期はシーズン終盤まで300戦以上1700~1800帯で迷走を重ねていたため、既存の強い並びをアレンジして対戦を重ねました。参考にさせていただいた並びはこちらです。
基本的に調整や技構成は上記の記事を参考にさせていただいていますが、一部変更しています。
以下、構築概要・個別解説・立ち回りしていきます。
構築概要
対面気味の構築で崩せないサイクルをオニゴーリで崩しに行くことを意識しました。オニゴーリが苦手なポケモン・並びは(特に上位で)多いため、選出誘導やこのコンセプトでTOPさんの並びが結果を残されていたため、並びをコピーし同様の立ち回りを目指しました。
個別解説
※括弧内は配分努力値です。
オニゴーリ
臆病:177(172)-x-106(44)-102(12)-104(28)-145(252)
守る/身代わり/絶対零度/フリーズドライ
- H:16n+1(残飯による回復効率最大)
- B:A197メガメタグロスの硬い爪バレパンを受けた後で身代わりを残せる。
- D:2段階上昇かつEFが切れた段階で、C145カプ・コケコの10万ボルトを身代わりが耐える。6段階上昇でC200カプ・テテフのPFサイキネを身代わりが耐える。
- S:最速
構築コンセプトは変われど、強いポケモンなのでエースです。後述するミミッキュの電磁波から繰り出したり、ガルーラのグロパン等でも崩しきれない受けポケモン等に繰り出していきます。
ミミッキュ
陽気:131(4)-142(252)-100-x-100-162(252)
じゃれつく/影撃ち/電磁波/剣舞
- H:余り
- A:最低限の火力を維持するため極振り
- S:最速
参考元のABミミッキュとは異なる異なる個体。ミミッキュミラーにおいて確実に先手を取ったり、準速ミミッキュ抜きの上から行動するために最速AS。また、技構成も電磁波を入れたサポート寄りにしています。オニゴーリの起点を作るだけでなく、S関係を逆転したり後述のゲッコウガやリザードンで怯ませに行く際にも重宝しました(積極的に狙いにいくべきではない)
ガルーラ
意地:197(132)-192(236)-120-x-120-138(140)*1
捨て身/炎のパンチ/グロウパンチ/不意打ち
弱体化を受けた親子。それでもグロパン強かった。主にオニゴーリを崩しの主軸にできない場合に、超強気にグロパンで崩しに行きます。
~主なグロパン対象~
注目していただきたいのは、ランドロスとカプ・コケコです。前者においては上から馬鹿力を叩き込まれても確定で耐えることができる上に、後者においては裏に地面タイプさえ控えておけばデンキZは撃たれにくいため、対戦相手からみたらヤンキーに見えるグロパンを選択していました。大抵カバルドンやランドロスが出てくるため、彼らを捨て身タックルで倒す or 大きく削りを入れてミミッキュやゲッコウガを通す立ち回りが多いです。
リザードン
控えめ:175(172)-111-112(108)-212(108)-136(4)-135(116)*2
大文字/ニトロチャージ/めざ氷 or 龍の波動/エアスラッシュ
ガルーラと対になるメガ枠。ギルガルドやクチート、キノガッサ入りに出していきます。特にキノガッサはエアスラで怯ませれば、ニトチャと併せて相手パーティを一気に半壊に追い込めるため積極的に狙っていきます。参考元の記事でも言及されていますが、削った相手をニトチャで倒しつつ加速し、高火力で制圧する動きが強かったです。
使用してみた難点としては、以下の3点が挙げられます。
CSベースのニトロチャージ個体にしたり、気合球や地震を搭載することも可能ですが、本来の役割や耐久を引き換えにしてまで対応する必要があるか要検討です。
ゲッコウガ
無邪気:147-116(4)-87-155(252)-81-191(252)
水手裏剣/冷凍ビーム/悪の波動/岩石封じ
Z持ち個体に偽装した襷ゲッコウガ。高火力を叩き出せる水Zも強いですが、襷による行動保障と4タイプの技を使い分けるトリッキーなムーブも魅力的です。
参考元では岩石封じの枠はダストシュートとなっていましたが、岩石封じに変更しました。理由は以下の通りです。
- カプ・コケコやカプ・テテフと対面した場合に、カバルドンやメタグロスに引かれやすい
⇒ボルトチェンジしてカバルドンに交代するムーブに対して、襷で耐える⇒岩石封じでタイプ変更し砂ダメを阻止⇒1体倒す or 削ることができます。 - 外れやすいため
- パーティ全体で重めなメガリザードンYやウルガモスに対する有効打点となったり、ギャラドスの起点回避ができる(外れない限り)
- Sを下降させて、行動順を操作したりオニゴーリの起点を作る
襷、先制技、S下降・物理岩打点、氷・悪打点を持つためボーマンダ・リザY・ギルガルド入りに重宝しました。
この型の欠点としては、以下の点が挙げられます。
- 水タイプの大火力技が撃てない事
⇒ヒードランやガオガエン、ミミッキュを一撃で落としたい場面で欲しいと思うことがありました。それ以上に、襷と4種類のタイプ一致技のおかげで勝った試合もあるので、本構築における最適の型は襷です。 - ブルル以外のカプ系統には対面では勝てないこと
⇒ダストシュートがあれば打点になりますが、岩石封じのメリットの方が遥かに大きかった。 - ミラーに対して不利になること
⇒最初に挙げた2つの欠点はパーティ全体でカバーしていたため、さほど痛手にはなりませんでした。しかし、草結びやとんぼ帰りなどミラーに対する打点に乏しく、Dに下降補正をかけていることもあり腐ることがありました。ゲッコウガミラーでは、とんボルチェンからカバルドンに引かれたり草結びを撃たれたため、冷凍ビーム(もしくは岩石封じ)を撃つことが多かったです。
カバルドン
腕白:215(252)-132-187(252)-x-92-68(4)
地震/氷の牙/怠ける/欠伸
6世代からずっといるゴツメカバルドン。主にガルーラやメタグロスなど物理全般を受けます。初手にオニゴーリを出して不利対面でも1回守った後、上昇次第で引くというユニークなムーブも可能です。また、物理を受ける以外にも砂ダメで襷を潰す、電気の一貫を切る役目もあります。特に最後3つ目は選出しなくても果たしてくれるため、重宝しました。
HB方面の数値はかなり信用高いですが、氷の牙があってもマンダの起点になったり、カミツルギは流石に厳しかったりするので選出は控えめでした。腐らないようにガルーラ・メタグロス入りに選出することが多いです。
選出パターン
メガガルーラ+ミミッキュ+ゲッコウガ or オニゴーリ
or
一番多い選出パターン。メガ枠+Z枠+襷 or 残飯という対応範囲が広くパワーある選出。流行りのカバマンダコケコ系統には、この選出で対応することが多かったです。初手に来やすいコケコにガルーラを合わせ、強気にグロパンを押します。大抵裏からカバルドンが出てくるため、捨て身で倒すもしくは大きく削ります。カバルドンに耐えられた場合は吠えられることが多いので、ミミッキュZもしくは冷凍ビームでカバルドンを処理します。この手のパーティに対しては、ゲッコウガは可能な限り温存しガルーラを荒らし役兼クッションにしていました。
ゲッコウガの代わりにオニゴーリを出す場合は、主に受け構築やポリゴン2・カビゴン入りである場合が多いです。ガルーラやミミッキュで暴れまわり、倒しきれなかった分をオニゴーリで処理していました。
メガリザードンY+カバルドン+ゲッコウガ
キノガッサとガルーラ、メタグロスが同居しているスタン構築への選出。基本的にリザYもしくはゲッコウガから入り、キノガッサと対面したら倒しに行き、ガルーラと対面したらカバに引いて受けます。ゲッコウガとリザYで3体を倒すことが多いため、選出順と体力管理が重要になってきます。
メガガルーラ+リザードン+オニゴーリ
所謂2メガ選出。ハッサム入りに対して、どうしようもない場合の選出。ミミッキュは絶対に出せませんし、エレキフィールド下では吠えるがないカバルドンは起点になってしまうためです。ガルーラで暴れまわり、ハッサムごと倒すリザードンで倒すか最悪オニゴーリを投げて運ゲーに持ち込みます。ガルーラのメガシンカを見せれば、意外とリザードンの存在は警戒されないこともあります。
苦手な相手
- ヒードラン:選出画面にいるだけで、リザードンは出せません。ガルーラを温存するかゲッコウガの手裏剣圏内に入れるか、絶対零度でぶっ飛ばす必要があります。ステロ吠える型が一番キツイ(時点でスカーフ)。
- ハッサム:有効打点が3つ(炎のパンチ、大文字、絶対零度)しかないため、2メガ選出してでも全部ぶつけます。
- エンペルト:確実にステロ欠伸してくる上に、吠えて流してくる。基本的にはガルーラとオニゴーリを両方出して強引に処理するしかありません。
- カミツルギ:スカーフ型の場合、ゲッコウガの襷を温存するかオニゴーリで身代わりを置いた状態で対面する必要があります。ガルーラで見ることもありますが、削られていたり格闘Z個体だった場合は無理。
- カプ・テテフ:ゲッコウガからダストシュートを切ったため、可能な限りガルーラやミミッキュでの処理を心掛けていました。
- メガメタグロス:メガ枠・襷枠・ゴツメ枠と打点は揃っていますが、上から確実に確定一発をとれることは少ないため、処理ルートの確保が難しかったです。草結び個体は完全に無理。
終わりに
前期は構築記事をかけるような納得の結果・試合内容がほとんど無く、今期も中盤までは低迷していました。
そのような状況の中で、結果を出した既存の強い並びを使って新たな視点から考える機会を設けることで、パーティ単位での勝ち方を少しずつ見出せるようになって来られたと感じています。
まだまだ甘い点も多いですが、自分で構築を考えるだけでなく既存の並びから学ぶことを織り交ぜて、より上を目指していきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。質問・感想・意見等がございましたら、twitter @Onigohri_362 までお願いします。
追記
QRレンタルチームのリンクを追加しました。ぜひ一度使用していただけるとありがたいです!