【SMシングル シーズン3使用構築】「異端バンドリゴーリ」最高最終 2024 & 2011
はじめに
SMレートシーズン3お疲れ様でした。マッチングした方は対戦ありがとうございました!
本ROMのTNはくろすあろまで、サブROMのTNはハルカ★ルカです。最終レートはそれぞれ2024と2011です。
パーティ全体のコンセプトは、オニゴーリとバンドリの使い分けです。オニゴーリを可能な限り選出しつつ、無理な場合はバンドリ軸を通していくのが基本的な動きです。以下、採用個体を順次解説していきます。
個別解説
オニゴーリ
【個体値】31-0-31-31-31-31
【努力値】172-0-52-4-28-252
【実数値】177-76-107-101-104-145
【技構成】守る/身代わり/絶対零度/フリーズドライ
- H:残飯効率最大の16n+1
- B:身代わりに対する一致イカサマが低乱数1発(25%)
- S:最速
本パーティの軸でありエースの片割れ。主に下記の方法でムラっけの試行回数を稼いでいきます。
守る・身代わり
オニゴーリがムラっけの試行回数を稼ぐ一般的な方法です。主に下記のような流れになります。
- 麻痺したポケモンや低速ポケモンを相手に身代わりと守るを繰り返す。
- 麻痺バグによる行動不能、回避上昇、防御 or 特防上昇を活かして身代わりを残す。
- 身代わりを残した状態で絶対零度の試行回数を稼いだり、特攻上昇を引いて強化されたフリーズドライや氷の息吹を撃つ。
基本的な動きは以上となりますが、対戦相手が大人しく積ませてくれることは稀です。そのため、どの能力が上昇するか・絶対零度が命中するかという点で運に左右されることが往々にしてあります。
後投げ
主に下記の場合に、後投げすることがあります。
- 氷技を撃たれる場合
本体が被弾することは可能な限り避けたいですが、クレセリアやポリゴン2の冷凍ビームやサブウェポンのめざ氷など、半減で受けられる技に対してであれば後投げすることができます。読まれて毒を撃たれた場合は、対戦相手を称えましょう。 - 補助技を撃たれる場合
状態異常にされる補助技以外であれば、読み切った上で後出しが可能です。例えば、毒菱やステロは撒かれると体力を大きく削られるため、明らかに読める場合には後投げしてスリップダメージを阻止することがあります。
釣り出し交換
確実に相手が引いてくるような場面以外ではやりたくないですが、状況次第では選択肢に入ります。
例えば、メタグロスとギルガルドの対面で相手の交換を読んでオニゴーリを出すとします。一見すると大変危険な行為ですが、下記の条件が揃っている状況で行いました。
このような条件が揃っている中で、なおメタグロス側が居座ってアイアンヘッドを撃ってくるでしょうか?
そのような立ち回りをされたり、出てくる個体が全て身代わり爪とぎ地震個体だったら完全にお手上げですが、幸い全てのフルアタメタグロスが引いていきました。
後投げや釣り出し交換は、確実に読めるような場面でなければ相当リスクが高い行動です。しかし、頭数を減らす事なくオニゴーリのムラっけの試行回数を稼ぐという点では、意義があると思われます。対戦相手が強力な対策枠を出して来ても起点を作り直したり、切り返せる可能性があるからです。
フーディン
【個体値】31-0-31-31-31-31
【努力値】100-0-180-0-0-228
【実数値*1】:143-63-108-195-125-218
【技構成】サイコキネシス/エナジーボール/目覚めるパワー(炎)/電磁波
- H:定数ダメ最少(16n-1と8n-1を兼ねる)
- S:1加速した最速バシャーモ抜き
- B:余り
前期から続投となった電磁波めざ炎フーディン。オニゴーリの起点を作ったり、パーティ全体で重たいバシャーモやゲッコウガ、ハッサムの処理を担います。物理技を被弾する事が多いため、努力値の余りはBに割いています。変幻自在やテクニシャン、適応力をコピーして火力を強化したり、威嚇や厚い脂肪をコピーして耐久を底上げするなどトレースする特性次第でかなり化けました。
欠点としては、ミミッキュやメタグロス、ギルガルドを強烈に誘うことが挙げられます。そのため、余りにも出しづらい場合は後述のバンドリマンダを選出していました。
ギルガルド
【個体値】31-31-31-31-31-31
【努力値】252-0-164-92-0-0
【実数値*2】:167-70-210-82-170-72
【技構成】シャドーボール/影撃ち/キングシールド/聖剣
- B:珠マンムーの地震確定耐え、A187メガメタグロスの地震2耐え
B:A2↑メガルカリオの地震が低乱数1発(6.3%) - C:余り
- S:4振りメガクチートやカバルドンの上から行動したい場面が多かったため、個体値31
物理耐久に厚く割いたHBベースの呑気弱点保険ギルガルド。こちらも前期から続投。
対戦相手にとって想定外の物理耐性によって、少し削られていても弱点技を耐える→保険を発動させて大きな負荷をかける動きが強力でした。ただし、弱点タイプのZ技や高火力特殊技は耐えられないため注意が必要です。
※メガバシャーモが復活する場合は、参考にさせていただいたこちらの調整の方がいいかもしれません。
バンギラス
【個体値】31-31-31-x-31-31
【努力値】108-0-252-0-0-148
【実数値】189-154-178-x-120-100
【技構成】ステルスロック/吠える/岩石封じ/追い討ち
- A:交換際追い討ちがH167メガゲンガーに140~168ダメージ。砂と併せて瀕死率41.41%。
- B:A142ミミッキュのZじゃれつく確定耐え(A156の場合は中乱数一発(50%)
- D:C211メガリザYのソラビ確定耐え
- S:S1段階下降した準速ミミッキュ抜き
バンドリの展開始動要員のバンギラス。本来であれば、イカサマや冷ビを搭載していることが多いのですがヌケニンやシャンデラ等を逃がさず狩るために追い討ちを搭載。
※冷ビやイカサマを切ったバンギの単体性能はかなり低く、グロパンガル等の起点にされやすいという欠点がありました。吠えるをイカサマに変更して、バシャーモや身代わり持ちには別枠で対処してもよかったかもしれません。
ドリュウズ
【個体値】31-31-31-x-31-31
【努力値】0-252-4-0-0-252
【実数値】185-187-81-x-85-154
【技構成】地震/アイアンヘッド/岩雪崩/剣舞
砂下のエース。主にバンギラスとセットで出します。砂ミラーやカバ入り、鈍足主体のパーティには単騎で出すこともあります。陽気にした理由は、スカーフゲッコウガや砂がなくても相手のオニゴーリや準速ミミッキュの上から行動するためです。
※性格補正を素早さにかけた結果、S方面はかなり頼りになりましたが、元々十分とは言い難い火力がさらに乏しくなるという弊害もありました。Z地震でガルガブやアシレーヌを落としたい場面も多かったため、この枠も要検討です。
ボーマンダ
【個体値】31-31-31-31-31-31
【努力値】20-148-20-116-0-204
【実数値*3】173-184-153-155-99-182
【技構成】捨て身タックル/大文字/ハイパーボイス/身代わり
- A:捨て身で無振りリザYが確定1発。
- B:身代わりに対するA182ガブリアスの岩封が威嚇込みで低乱数1発(6.3%)、威嚇込みでA156ミミッキュのZじゃれつく→影撃ちが150~181ダメージ(ほぼ耐える)
- C:大文字でH252テッカグヤが確定2発。ハイボ→捨て身でオボン発動を防ぎつつマリルリを落とせる
- S:最速ジャローダ抜き
走攻守もとい火力・耐久・素早さに優れているポケモン。先発もしくは地面技に後出しして負荷をかけていく事が多いです。
技構成は、パーティ全体で呼び込むジャローダやグライオン、マリルリ、ガブリアス、テッカグヤに強く出られる構成となっています。ミラーは他のポケモンで対処していたのと、外しと反動が怖かったため、流星群は切りました。
ポリクチミミッキュに対しては、ドリュウズ・オニゴーリと共に選出しミミッキュを対面もしくは皮が剥がれた状態から処理を狙い、ポリ2やクチートにも負荷をかけにいきます。
選出パターン
オニゴーリを選出する場合
基本選出
立ち回りとしては、主に次の2通りがあります。
- フーディンを先発させて、バシャーモやゲッコウガを処理したり麻痺を撒く。その後は、オニゴーリを繰り出してムラっけを積む。ギルガルドはクッションや切り返し要員。
- ギルガルドを先発させて、マンムーやランドロス相手に弱点保険を発動させて圧力をかける。フーディンを繰り出して以降は上に同じ。
対カバルドン入り
カバルドン入りに対しては、ギルガルドの代わりにドリュウズを選出して砂にタダ乗りする事があります。そのような場合における立ち回りは、下記のようになります。
- 初手に出て来たカバをフーディンのエナジーボールで削る。
- カバ側は欠伸→ステロの順で行動してくることが多いので、2ターン目にドリュもしくはオニゴーリに引いてカバを処理もしくは引かせる。
- 対戦相手が始動した砂嵐を利用し、ドリュウズで攻めるか物理受け等をオニゴーリで起点にする。
オニゴーリを選出しない場合
起点を作っても、対戦相手が大人しく積ませてくれるとは限りません。滅びの歌や呪い、音技・連続技など、身代わりを張ったオニゴーリを後出しから処理できるポケモンがいれば後出ししてきます。特にキツいポケモンとして、滅びゲンガー、呪いミミッキュ、ガルーラ、パルシェン、ウルガモス、などが挙げられます。これらのポケモンが選出画面にいた場合は、ドリュウズ軸で対応します。
バンドリ選出
or
王道の選出パターン。バンギでステロと砂を撒き、展開を始動します。先発にはよくキノガッサやマリルリ、アシレーヌ、ガブリアス、ジャローダなどが来ることがあるため、ボーマンダもしくはギルガルドを先発させて負荷をかけることが多いです。
上述のウルガモスやミミッキュ入りに対して強めに出る予定でしたが、テッカグヤなどの物理受けやランドロスを絡めた威嚇サイクルを崩し切れないことも多く、まだまだ使い慣れてない部分も多くありました。
パーティ雑感
オニゴーリ構築の裏選出としてバンドリを組み込んだらどうなるか?
今期はこれを一つのテーマとしてレートに潜っていました。1シーズン通して潜った雑感としては、オニゴーリが呼び込むポケモンとバンドリが苦手なポケモンがかなり被る点が挙げられます。例えばアシレーヌ、キノガッサ、ガルーラなどが挙げられます。
また、ドリュ・マンダを受け切ってくるパーティはオニゴーリを選出して対処していたため、呪いミミッキュやウルガモス、パルシェンも同居していた場合、起点にされることがありました。こうしたパーティへの対処も来期以降の課題と言えます。
終わりに
最終日に大きく溶かした前期とは異なり、今期はオニゴーリ対策がかなりキツくなる前に撤退して2ROM2000は達成できました。ギャンブラーは引き際が肝心ということを改めて実感しました。
来期は引き続き2ROM体制で最後まで粘りたいと思います。
ここまでお読みいただきどうもありがとうございました。質問・感想・意見等がございましたら、twitter @Onigohri_362 までお願いします。
~スペシャルサンクス~砂パの動き方について色々教えてくださった鶴さん、るるぷさん、とーあさん、ありがとうございました!※1枚目がプリパラの黒須あろまちゃんで、2枚目がアイカツスターズのハルカ☆ルカちゃんです。