【剣盾シングルS2最終201位】『フル稼働水ロトム軸対面構築』
はじめに
ランクマッチシングル、シーズン2お疲れさまでした。私はTNきせきらき で潜っていました。マッチングした方は対戦ありがとうございました!
今シーズンは最終日まで2000〜4000位を彷徨っていましたが、水ロトムとネギガナイトを入れてから一気に順位が上がって最終201位まで来ることが出来ました。
以下、解説していきます。
使用構築
レンタルパーティを用意しておきました。使っていただけたら大変嬉しく思います!
構築概要
今シーズンはTODが可能だったため、不用意に頭数を減らすと容易にTOD負けすると思い起点要員を切ってオニゴーリを出すことは難しいと感じていました。そのため、当初は初手に出したり呪いミミッキュで嵌めてる最中に後投げするなどしていましたが 、安定せずに順位が上がりませんでした。
オニゴーリを運要していく上で、同じくTODがあった6世代に立ち帰ってみたところ、水ロトムの後攻ボルトチェンジによる無償降臨が選択肢に上がってきました。
水ロトムはパーティ全体で苦手としていたドリュウズやドサイドンにも強い枠となり、状態異常技も覚えることから採用し幾分安定するようになりました。
その後、初手のミミッキュ+クッションの水ロトムからダイマックス枠であるオニゴーリやドラパルトへ繋ぐムーブが基本となりました。あとはフェアリーのいない構築にサザンドラを通しに行ったりカビゴンに対して対面から強く出られる襷枠としてネギガナイトを採用して本構築が完成しました。
以下、順次個体紹介していきます。
※括弧内は努力値です。また特記がない限りは、個体値は31としてします。また、全ポケモンにダイマックス飴を与えているためダイマックス時のHPは2倍となります。
個体紹介
ミミッキュ@光の粉
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値(努力値):131(4)-142(252)-100-x-125-162(252)
技構成:じゃれつく/呪い/身代わり/痛み分け
7世代から一定数存在する先発嵌めミミッキュ。こちらの記事を参考にさせていただきました。
参考記事でも言及されていますが、この型のミミッキュは受けに来たポケモン・自身より遅いポケモンに対して強い削り性能を持ちます。今シーズンは15分の時間制限が設けられたため、このミミッキュで1体倒してTODしたり、頭数が同じでも時間をかけて技選択して大幅に削るなど前期以上に扱いやすいのではないかと思いました。
本構築には、欠伸ニンフィアがよく先発で出てきます。化けの皮を盾に一度身代わりして、欠伸を透かす or ハイボを躱したら呪ってそのまま突破して後続を削ったりTODするなど先発要員としての役割を果たしてくれました。
ミラーは勝てないので、後続の水ロトムに引いて鬼火を入れてドラパルトの起点にすることが多かったです。
ロトム@オボンの実
性格:図太い
特性:浮遊
実数値(努力値):157(252)-x-174(252)-126(4)-127-106
技構成:電磁波/鬼火/ハイドロポンプ/ボルトチェンジ
- A187ドリュウズの地震を確定耐え。122〜146ダメージ(77.7〜92.9%)。
- A161珠アイアント(特性:張り切り)のダイワーム(威力130)を最低乱数以外耐える。133〜157ダメージ(84.7%〜100%)
- A 211ドサイドンのダイロック(威力130)が90〜106ダメージ(57.3〜67.5%)
- A142珠ミミッキュのじゃれつくが55〜66ダメージ(35.0〜42.0%)、同個体の剣舞ダイフェアリー(威力130)が156〜 185ダメージ(99.3〜117.8パーセント)
電磁波・鬼火を両搭載した過労死枠。HBに厚いクッション、電磁波・鬼火による状態異常付与、ボルトチェンジによる対面操作・ムラっけの補助、パーティ唯一の水打点など大車輪の活躍をしてくれました。数値は足りないことが多いですが、技さえ外さなければかなり器用な立ち回りができました。
オニゴーリが苦手とする砂かきドリュウズやドサイドンに対して強く出る事ができ、また先発に来やすいドラパルトに電磁波を入れる事が出来る点でパーティに欠かせない便利用員です。
シーズン終了後に気付きましたが、S個体値が29以下であれば無振り同速ミラーやS補正252振りドラパルト(実数値213、麻痺時106)に対して確実に後攻ボルトチェンジ出来るので個体値を粘ることをオススメします。
オニゴーリ@残飯
性格:臆病
特性:ムラっけ
実数値(努力値):177(172)-90-106(44)-101(4)-105(36)-145(252)
技構成:守る/身代わり/フリーズドライ/地震
- HP:残飯効率が最大となる16n+1。身代わり自体の耐久を少しでも高めたいため、177で採用しBDに振り分け。
- 地震がH185B81ドリュウズに対して84~100ダメージ(45.4~54.0%)。
- Sライン:最速
シーズン1に引き続き採用。守る・身代わりでダイマックスターンを稼ぎつつ、相手のダイマックスに応じてこちらもダイマックスして撃ち合うことが多いです。
今シーズンは15分間の制限時間があるため、残個体数で劣っている場合はTODされやすく、また眠るや願い事持ちなど突破にターン数を要する相手にも苦戦することが多かったです。逆に相手よりも頭数でリードしていれば逆にこちらからTODを仕掛けることも出来ますし、残個体数が同じであっても最後まで勝ち筋を追うことができます。
当初は、時間のかかるフリドラ地震の構成からフリドラ零度への変更も視野に入りましたが、TODを狙われている状況で不安定な手段に頼ることはできないと判断したので前期同様フリドラ地震のままにしました。炎タイプや鋼タイプへの打点になり、A上昇も活かせるので結果的にはこの構成でよかったです。
ネギガナイト@気合いの襷
性格:意地っ張り
特性:肝っ玉
実数値(努力値):167(236)-202(228)-115-x-102-91(44)
技構成:インファイト/命懸け/フェイント/毒突き or カウンター
- 命懸けでH157ドヒドイデが確定一発
- インファイトがH215B187カバルドンに対して75〜88ダメージ(34.8〜40.9%)
- インファイトがH235B128カビゴンに対して216〜254ダメージ(91.9%〜108.8%)
- 毒突きがH181B99*1ニンフィアに対して124〜146ダメージ(68.5〜80.6%)。
配分や技構成は、こちらの記事を参考にさせて頂きました。
襷枠兼格闘枠。当初はこの枠にパルシェンを採用していましたが、サザンガルドやカビゴンに対して不利だったので変更。パルシェンに持たせていたダイマックスのストッパーを起点にする役割は、ダイマックス自体を後から切ることで放棄しました。ネギガナイトには、カビゴンやサザンガルドに一貫する格闘打点ならびにドヒドイデやカバルドンを命懸けで沈める役割を持たせました。
毒突きの枠はフェアリー打点を意識していますが、ギャラドスなど物理アタッカー相手にカウンターをしたい場面もあったので個体数やパーティ単位でのキツさを考慮して使い分けていました。
この個体は、最終日にフォロワーのゆきのやどさんに急遽孵化余りを交換いただいて準備しました。この場を借りてお礼申し上げます。
ドラパルト@弱点保険
性格:意地っ張り
特性:クリアボディ
実数値(努力値):193(228)-179(180)-101(44)-108-96(4)-168(44)
技構成:ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/空を飛ぶ/大文字
- DM時にA211五里霧中ヒヒダルマの氷柱落とし耐え。302〜356ダメージ(78.2〜92.2%)。
- DM時にC177サザンドラの流星群耐え。270〜320ダメージ(69.9〜82.9%)
- 最速100属抜き
本構築における2枠目のダイマックス要員のドラパルト。当初は初手に出してダイマックスすることが多かったのですが、後続の起点になりやすくその後は選出自体が控え目になりました。途中で水ロトムを入れた事で、状態異常によるサポート(特に相手のドラパルト)やボルトチェンジによる皮剥ぎ・対面操作によってダイマックス後の抜き態勢を整えることが出来てからは再びエース枠に返り咲きました。
一時期オニゴーリしかダイマックスしない時期が続いて安定しなかったのですが、ドラパルトが再度ダイマックスの選択肢になってから立ちまわりの選択肢が広がりました。
サザンドラ@拘りスカーフ
性格:臆病
特性:浮遊
実数値(努力値):167-x-111(4)-177(252)-110-165(252)
技構成:悪の波動/大文字/ラスターカノン/流星群
ダイマックス枠で荒らした後で一掃するスカーフ枠。フェアリーやカビゴン、ブラッキーなどこの型では出しにくい事が多かったので悪巧み搭載した型にした方がよかったかもしれません。スカーフミラーや嵌めミミッキュが対面から潰されるオノノクスに対して強く出られる点では役に立ちましたが、この枠は要検討です。
選出・立ち回り
ミミッキュ+水ロトム+オニゴーリ or ドラパルト
++or
基本選出。先発要員のミミッキュで1体倒すないしは相討ちになり、水ロトムで状態異常を撒いたり対面操作してダイマックス枠のオニゴーリやドラパルトを繰り出します。
ほぼ7割くらいはこの選出パターンでした。
ミミッキュ+オニゴーリ+ネギガナイト
++
カビゴンが入っている受けまわし系統の構築に対する選出。ミミッキュで先に1体倒したら、後続をオニゴーリと併せてTODします。
ミミッキュと同居している場合はネギガナイトの代わりにドラパルトを先にダイマックさせて1体倒し、後続をTODすることもあります。
ドラパルト+サザンドラ+ミミッキュ
++
サザンガルドに対して、ネギガナイトが選出し辛い時の選出。初手のギルガルドに対してゴーストダイブから入り、出てきたサザンをダイマックスしながら倒しつつ後続に削りを入れつつ退場します。後続はサザンドラの一貫を作るか、ネギガナイトの襷を温存して対応します。
選出率
1位:ウォッシュロトム
2位:オニゴーリ
3位:ミミッキュ
4位:ドラパルト
5位:ネギガナイト
6位:サザンドラ
キツいポケモン・並び
- 眠る持ちカビゴン、タイプ・ヌル、ブラッキー
→TODが可能なルールでこのポケモン達に遭遇するとかなりキツいです。頭数でこちらがリードしている場合は逆にTODできます。 - ミミッキュ
→剣舞を積まれたら水ロトムでは受かりませんし、嵌めミミッキュはテンプレミラーに弱いです。 - ヒートロトム
→このポケモンがいると、オニゴーリでの突破が困難になるためTODされやすいです。可能な限りドラパルトを選出したいところ。
終わりに
昨シーズンに続き、今シーズンも最終日まで苦戦する日々が続きました。それでも、対戦を重ねていく中でパーティに足りない枠を考えつつ立ち回りを見直して持ち直す事ができました。
最終日は、横向きに生えている親知らずを抜いて痛みで安静にしている状態で構築を完成させました。何があっても最後まで諦めなければ結果がついてくるということを実感できましたので、次シーズンも諦めずに対戦・考察を重ねていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。質問・感想・意見等がございましたら、twitter @Onigohri_362までお願いします。
*1:H84、B108振りを想定