8世代のオシャボ厳選とボールエフェクト
はじめに
ポケットモンスター『ソード・シールド』が発売して、そろそろ1ヶ月になります。クリアして厳選体制に入っている人もかなり増えてきたので、8世代のオシャボ厳選についての記事を書くことにしました。
本記事では、①8世代追加分を含む遺伝の仕様と②ボールエフェクトについて扱っていきます。
遺伝の仕様
孵化厳選をする際は、タマゴが発見される組み合わせで育て屋に預けます。その際、生まれてくる個体に親個体のボールが遺伝したり、預けた片親にもう片親の技が遺伝することがあります。
ボール遺伝
ボール遺伝の仕様については、基本的には7世代と一緒です。詳細については、下記の記事をご覧ください。
要点をまとめると、下記の通りになります。
- 種族が同じポケモン同士を預けた場合は、どちらかのボールが遺伝。
- 異なる種族同士を預けた場合(進化後も含む)は、メス個体のボールが遺伝。
- 性別なし×メタモンを預けた場合は、性別なし個体のボールが遺伝。
- 夢特性個体を孵化したい場合、メス個体 or 性別なし個体は夢特性でなくてはならない。
- マスターボール、プレシャスボールは遺伝できない(預け屋に預けた場合、生まれてくる個体はモンスターボールに入っている)。
預け屋における遺伝技の後付け
8世代における新たな遺伝の仕様として、タマゴ技の後付け遺伝が挙げられます。これは、種族が同じポケモン同士を預けた場合に、片方の親個体が覚えているタマゴ技をもう片方の親個体が習得するものです。次の図をご覧下さい。
上の図では、2Vヒンバス(催眠術を遺伝済み)と4Vヒンバス(黒い霧を遺伝済み)を預けています。預けてしばらく経つと(タマゴができるくらいの期間?)片方のタマゴ技がもう片方に遺伝しています。
7世代以前は、タマゴ技を増やす際にタマゴ技を習得した親個体を預けて孵化する必要がありました。今回の後付け遺伝の仕様により高個体値の親に遺伝技を搭載しやすくなったといえます。
また、預ける個体はオス同士・メス同士であっても後付け遺伝可能です。次の図をご覧ください。
上の図は、シリアルコードで配信されたニャースとNPCから交換*1してもらえる通常ニャースを預けたときのものです。今回の組み合わせでは、通常ニャースのタマゴ技である"とっておき"がキョダイマックス可能ニャースに遺伝しています。
注意点
タマゴ技を後から搭載できるようになった今作の仕様ですが、注意点が3点あります。
- 後付け遺伝させる技の個数分、技枠を開けておくこと
⇒タマゴ技を後付け遺伝する場合、遺伝させる技の個数だけ枠が空いていないと遺伝はできません。遺伝させたい技がある場合は、技忘れさせておきましょう。 - 預ける個体が同種族であること
⇒上記の図では、ヒンバス同士を預けてタマゴ技の後付け遺伝を行っていました。仮に片方が進化系であるミロカロスであったり、遺伝要員であるサニゴーンである場合はどうでしょうか。そのようなケースではタマゴ技を覚えた個体を孵化することは可能ですが、預けた親個体のヒンバスにタマゴ技を遺伝させることはできません。 - 後付け遺伝技は思い出せない
⇒厳選の早期に理想個体値の個体を入手して、タマゴ技を後付け遺伝したとします。その後、育成・運用過程で後付け遺伝技を忘れされた場合、思い出すことは不可能です。再度後付け遺伝し直すことは可能ですが、厳選時と同種族とは限りませんし遺伝させ直すのも面倒です。
このように、遺伝技の後付け遺伝は一見便利に見えて意外と不便です。そのため、遺伝技を一通り搭載して高個体量産までの手間を省く目的で利用するのが妥当ではないかと思われます。
ボールエフェクト
サンムーンをプレイしてた当時はキャプチャ設備がなかったため、直撮りしていました。今作ではニンテンドーSwitchからスクショできるようになったため、ボールエフェクトが大変わかりやすくなりました!
以下、順次紹介していきます。
モンスターボール
ポケモンを入れるボールの代名詞であるモンスターボール。近年、このボールに拘る人もかなり増えていると聞いています。エフェクトは白・水色ベース。6世代辺りからほぼ変わっていません。
スーパーボール
モンスターボールのエフェクトをベースにしつつ、にピンクの輪っかが加わっています。青・ピンクのエフェクトが似合うポケモンであれば、このボールに入れることも選択肢に入るのではないでしょうか?
後述のハイパーボール同様、オシャボとしての価値が認められにくいのは少々残念です。
ハイパーボール
黄色と白をベースにしたエフェクト。エフェクトは悪くないと思いますし、ボール自体もアニメ・漫画共に実力者クラスが使う格式高いイメージがあるのですが、オシャボとしての評価は低めなのが現状です。
プレミアボール
白・橙・黄をベースにした閃光と輪っかが飛び散るエフェクト。エフェクト自体は、ハイパーボールに似ています(オレンジが少し強めか)。
ボール本体のカラーリング(白・赤)は、白いポケモン(トゲキッスなど)に合っていると思います。
ヒールボール
白と淡いピンクをベースとしたエフェクト。フェアリータイプのポケモンに似合いそうなボールです。
似たようなエフェクトのボールとしてラブラブボールやドリームボールがあります。そのため、交換や対戦で見かける機会は少ないです。
ネットボール
水色の閃光と白いネットが飛び出すエフェクト。虫タイプ、特にねばねばネットを使うポケモンによく似合いそうなボールです。
※2020年2月15日追記
似たようなエフェクトを持つボールとして、コンペボールが挙げられます。ネットボールは水色基調、コンペボールは緑基調のエフェクトとなります。
ネストボール
リーフグリーンをベースとした霧のような濃いエフェクト。かなり派手だったので、紹介画像を2枚に分けました。草タイプだけでなく地面タイプにも似合いそうなボールです。
ダイブボール
泡が弾けるエフェクト。水タイプや青いポケモンといえばこのボールに入っているイメージがあります。水上のポケモンを捕獲する際にも役立つので、愛用されている方も多いのではないでしょうか。
ダークボール
紫色のオーラが飛び散る派手なエフェクト。悪タイプやゴーストタイプなどによく似合います。7世代以前から派手なエフェクトが続いています。
タイマーボール
オレンジの閃光と、黒い時計(針の色は赤)が飛び出してくるエフェクト。赤・黒を基調としたポケモンによく似合っています。
ゴージャスボール
ワット増殖バグにより、大量購入・大量売却されて資金源になっているボール。ボールエフェクトは、黄色の光沢やひし形のエフェクトが飛び散る豪華なものとなっています。黄色いポケモンや、ボール本体と同じ黒のポケモンに似合うと思われます。
クイックボール
水色のリングと黄色の玉が目立つエフェクトになっています。このボールに拘って入れている人をあまり見かけないので、この機会にエフェクトが似合いそうなポケモンを探してみてはいかがでしょうか?
リピートボール
ダイマックスレイドバトルで多くの人がメタモンに投げたであろうボール。オレンジ色のリサイクルマークのような矢印が特徴的なエフェクト。オレンジ色や炎タイプのポケモンに似合いそうです。
フレンドボール
ネストボールとは異なり、黄色・無色の泡と緑の泡が特徴的なエフェクト。こちらもかなり派手なので2枚に分けました。草タイプや緑系統のポケモンが入れられていることが多いボールです。
ルアーボール
水飛沫が弾けるエフェクト。ダイブボールのエフェクトと似ていますが、こちらの方がより派手に飛び散ります。釣りで入手できるポケモン全般に似合うボールであるといえます。
ヘビーボール
工具のナットを彷彿させる銀色の正六角形が飛び散るエフェクト。また、研磨をイメージしているのか十字状に光っているエフェクトも秀逸です。
金属のボディを持つ鋼タイプ全般、また結晶を想起させる氷タイプに合うボールといえます。
ラブラブボール
ピンクと白のハートが飛び出してくる可愛いエフェクト。フェアリータイプや可愛いポケモンを引き立てるボールであるといえます。
ムーンボール
蒼い光と三日月が弾けるエフェクト。月夜に映えそうなポケモン全般(悪タイプやゴーストタイプなど)に似合うものとなっています。ムーンボール自体のデザインも好評であるため、人気・希少価値はかなり高めです。
レベルボール
ピンクの輪っかに、青・緑・黄の玉が弾けるカラフルなエフェクト。ボール本体の色に合わせて、炎タイプが入っているイメージが強いです。
スピードボール
集中線と鮮やかな蒼い閃光が飛び出すエフェクト。疾走感溢れるポケモンに似合うエフェクトです。今作ではワイルドエリアの逆鱗の湖でロトムに遭遇できますが、シンボルエンカウントの時点でかなり動きが速いのでスピードボールが似合っていると言えます。
ドリームボール
ピンクと白を基調とした煙が飛び出すエフェクト。ドリボミミッキュは、8世代で新たに入手可能になったオシャボ個体です。7世代ではドリームボールを入手する手段がなかったため、7世代初出のポケモンをこのボールに入れることは不可能でした。
今作ではシュートシティのボールガイから入手できるようになったため、オシャボ厳選の可能性が広がりました。
ウルトラボール
前作のウルトラホールを思い出させるエフェクト。ウルトラホールのエネルギーが放射状に拡散しているようにも見えます。
ガラル地方にウルトラビーストはいませんが、8世代新規追加のポケモンをウルトラボールに入れてみても面白いと思われます。
マスターボール
二重の輪っかに、ピンクの玉や閃光などが飛び散るエフェクト。入手難易度に見合う派手なエフェクトです。
今回繰り出しているヌケニンですが、これまではツチニンがテッカニンに進化した際に手持ちに空き+モンスターボール所持してモンボ個体を入手するしかありませんでした。今作ではダイマックスレイドバトルで出現するため、ボール厳選が可能になりました。
プレシャスボール
赤い閃光とオレンジ色の玉が飛び出すエフェクト。プレシャスの名に相応しい派手なエフェクトです。このボールに入った個体として、早期購入特典で入手できるキョダイマックス可能なニャースが挙げられます。
また、ポケットモンスター『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』をプレイした方がゲットできる特別なピカチュウ・イーブイもプレシャスボールに入っています。
サファリボール
緑・ライムグリーンの閃光と、黄土色の煙が目立つエフェクト。湿地帯に生息しているポケモンや、緑・黄土色のポケモンによく似合うボールであるといえます。
サファリボールに入った個体は、サファリゾーン(HGSS・FRLG・RSE)やノモセ大湿原(DPt)で入手できます。このボールで捕獲できるポケモン一覧については、下記のリンク先をご覧ください。
コンペボール
緑色の閃光と、白いネットが弾けるエフェクト。ネットボールのエフェクトを緑基調にした感じになります。虫取り大会(HGSS)で捕獲できるポケモンをこのボールに入れることができます。このボールで捕獲できるポケモン一覧もどうように、下記のリンク先をご覧ください。
ポケモンHOME解禁と現時点における注意点
ポケモンHOMEがリリースされたことに伴い、過去作限定のボール、特にサファリボール・コンペボールに入った個体を連れてこれるようになりました。まだダウンロードされてない方は、下記の公式ページ内のバナーからAppleストア等に飛んでいただければと思います。
どちらにダウンロードしたらよいか迷う方もおられると思われますが、基本的には両方ダウンロードすることをおススメします。スマホ版でしかできないこと(対戦データの確認やポケモンHOME内での交換、不思議なおくりもの受け取りなど)とSwitch版でしかできないこと(ピカブイ・剣盾へのポケモン移動)があるためです。
なお、課金プランについては同じニンテンドーアカウントと連携していれば片方の媒体で行えば大丈夫です。
※現時点(2020/2/15追記時点)における注意点は下記の通りです。
- 剣盾に連れて行ける個体に限りがある
⇒ガラル図鑑に載っているポケモンのみ、ポケモンHOMEから剣盾に連れてくることができます。 - 8世代では、まだオンライン交換したり対戦(カジュアル・ランクマッチ)に使うことができない。
⇒ポケモンHOMEから連れてきたサファリボール・コンペボール個体は、例え孵化・育成した個体であっても現時点ではオンライン対戦に使えません。
上記の制限は、今後のアプデ等で解除されると思われますので最新の情報に注意しておきましょう。
ボールの入手先
ここまでボールエフェクトを扱ってきましたが、最後に各ボールの入手先を纏めておきます。
ショップで購入できるボール
下記の13種類のボールは、ポケモンセンター内のフレンドリィショップで購入できます。
プレミアボールについてですが、今作から、どのボールを購入しても10個買うごとに1つ付けてもらえるようになりました*4。例えば、ダークボールを66個買った場合は6個プレミアボールが付いてきます。
- ヒールボール:エンジンシティ(下層)。ショップ右側の店員から。
- ネットボール:同上
- ネストボール:同上
- ダイブボール:ナックルシティ(中央)。ショップ右側の店員から。
- ダークボール:同上
- タイマーボール:同上
- ゴージャスボール:シュートシティ(駅側)。ショップ右側の店員から。
- クイックボール:同上
- リピートボール:同上
ショップで購入できないボール
ショップで購入できないボールとしては、ガンテツボール(全7種類)やドリームボール、ウルトラボールが挙げられます。これらのボールは、各地のスタジアムにいるボールガイや掘り出し物市、ワイルドエリアのロトムラリーで入手することになります。
ジムチャレンジを進めていく際に、スタジアム入り口付近にいるボールガイに話しかけるとガンテツボールやドリームボールを貰えます。
- フレンドボール:ターフタウンのスタジアム
- ルアーボール:バウタウンのスタジアム
- ヘビーボール:ララテルタウンのスタジアム
- ラブラブボール:アラベスクタウンのスタジアム
- ムーンボール:キルクスタウンのスタジアム
- レベルボール:ナックルシティのスタジアム
- スピードボール:ワイルドエリアでロトムラリーを11回クリア
- ドリームボール:シュートシティのスタジアム
- ウルトラボール:ララテルタウンの掘り出し物市(クリア後)
また、クリア後のトーナメントで低確率でボールガイからガンテツボールを入手したという報告があります。参考までにこちらの記事をご覧いただければと思います。
終わりに
8世代では、ボール遺伝の仕様は7世代を踏襲しつつ、遺伝技の後付けやボールエフェクトに変化が見られました。
既存のボールバリエーションは7世代と変わりませんが、それまで手に入らなかった個体(6・7世代ポケモンのドリボ個体など)が手に入るようになりました。今後新しいボールが追加されたりオシャボ厳選の可能性が更に広がることを願いつつ、今作でのオシャボ厳選を楽しもうと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。質問・感想・意見等がございましたら、twitter @Onigohri_362 までお願いいたします。